当院の漢方治療の特徴の一つに「飲む漢方」と「塗る漢方」があります。
「飲む漢方」も「塗る漢方」も、中獣医学的な診断方法である四診(望診・問診・切診・聞診)により弁証論治を行なってから、その動物に最適にカスタマイズされた漢方を処方します。
「塗る漢方」は、漢方の有効成分を抽出し、それを台湾陽明大学の蔡教授チームがバイオテクノロジーの技術を応用し、経皮吸収することを可能にしたものを使用しております。この「塗る漢方オイル」を動物の耳の内側や臍、ツボに塗布して有効成分を体内に吸収させます。
★「飲む漢方」についても人用漢方の代用ではなく、犬猫専用の中成薬を使用していますので、「エキス顆粒や錠剤、粉末で飲ませにくい」ということはありません。
漢方薬というと、数種類の薬草を煮詰めてたり煎じたりして飲んだり、最近では人間の病院で処方されるエキス剤をイメージします。 当院で処方する漢方薬のほとんどは動物専用に開発された中成薬と呼ばれる錠剤がメインです。中成薬は飲みにくい漢方薬を西洋薬のように錠剤にしたもので、小型犬や猫でも服用しやすいように工夫されています。犬猫の好きなフレーバーを加え、長期投与しやすいようになっています。