いつまでも元気なワンちゃん猫ちゃんでいてもらうためには、若い頃からの歯周病ケアがとても大切です。
歯周病ケアの重要さと、当院で奨めています歯周病外来について紹介します。
2018年のアニコム白書によると、犬の歯周病は1-2歳ころより発症し、年齢と共に増加する傾向にあります。
歯周病は、歯や歯ぐきだけの問題ではなく、顎の骨(歯槽骨)が解けてしまう病気で、放っておくと顎の骨が折れてしまったり、鼻炎症状(根尖鼻腔瘻)や眼の下に穴が空いてしまったりします(根尖周囲病巣)
プラズマ技術にて生成する活性種を含む窒素ガスを炎症のある歯肉患部に照射(吹き付ける)治療です。
プラズマの活性種には細胞活性化の結果として消炎作用があります。
プラズマ治療を行うことで、麻酔をしないで歯肉炎の軽減、口臭の低減をすることができます。
プラズマ治療方は、麻酔をしない状態の動物の歯肉に1回7分間プラズマエアを照射(吹き付ける)だけです。
通常の動物は痛がることもなく、治療することができます。
治療は1回7分間、週1回、5週間が1クールとなります。
その後は、動物の口腔内環境によって、2週間から数ヶ月間隔で継続していきます。
プラズマ治療の治療費は1回3,300円(税込)で、1回あたり再診料が880円かかります。
全ての動物がプラズマ治療の適応ではありませんが、気になる方はまずご相談ください。
歯周病の予防と治療に終わりはありません。
ホームケアだけでは除去しきれない歯垢や汚れは、定期的に動物病院にてクリーニングする必要があります。
当院で実施しているVMTC(獣医師による特殊器械を用いた歯のメディカルケア)を定期的に受診することで、ペットを歯周病から守ることができ、また、当院開発の漢方配合IGY卵黄抗体ジェルを日々のホームケアに加えると、歯周病の発症を予防することが可能になります。
当院とIGY卵黄抗体の出会いはおよそ10年前に遡ります。
ある日、大学の先輩の獣医師から、IGYの卵黄抗体のパウダーの治検を依頼されました。当時はIGYに対しての知識はほとんどなかったのですが、IGYのパウダーをフードにふりかけて、ペットに与えた検査、約80%のペットに口臭が著しく改善する結果を得ました。
しかし、このパウダーを水に溶かして口腔内に塗布すれば、もっと効果があると思ったのですが、実はこのパウダーは水に弱く、水に浸すとすぐに失治してしまいます。今回当院ではIGY卵黄抗体をジェル化し、漢方を配合することに成功し、製品化することができるようになりました。
ここ数年ペットの寿命が延びたことで、歯周病のペットをよくみるようになりました。しかし、せっかく麻酔をかけて治療をしてもその後の歯みがきケアが十分でないと3ヶ月で元の状態に戻ってしまいます。本ジェル作成にあたっては、国際中獣医学院日本校役員の臨床獣医師たちによるご協力・研究・治験を進め、多くの動物病院従事者たちのご支持を頂ける今までにないものに仕上がりました。
ご使用になられると、早ければ3日程度で口臭が減ったことが感じられ、その効果の高さに驚かれることと思います。 10年後には世界からペットの歯周病を撲滅できるよう、歯周病にお悩みのペットオーナーの皆様にぜひ本ジェルをお試し頂ければと思います。
当院では、1530運動を提唱しています。
1530運動とは、人間の8020(ハチマルニイマル)運動を犬猫にあてはめたもので、15歳で30本の歯を残そうという運動です。
当院開発のIGY卵黄抗体ジェルは、1530運動を現実にすることが期待できます。
VMTCは、定期的に獣医師がペットの口腔内の状況に応じて、ハンドスケーリングや特殊なブラシを用いて、日々の歯磨きでは除去できない歯石や歯垢を取り除き、歯周病を予防、治療していくというペットの口腔領域では全く新しい考え方です。
人間の歯科領域ではPMTC「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、一般的には「予防歯科プログラム」のことを指します。
予防であるため、歯周病や虫歯などになってから治療を開始するというものではなく、歯周病や虫歯などにならないように行う口腔内のクリーニングです。
当院のVMTCは人間のPMTCをペットに実施することで、ペットに負担の少ないオリジナルのメディカルケアです。
VMTCを可能にしたのは、石野院長開発の「漢方配合 IGY卵黄抗体ジェルVi-001」です。本ジェルは、犬の主要歯周病菌であるPorphyromonas gingivalis ポルフィロモナス・ジンジバリスの卵黄抗体です。本ジェルを用いることで、抜歯が必要な歯周病も温存できる可能性があります。
抜歯が必要か否か?は歯科レントゲン検査やプロービングなどの検査によって診断します。
step01
初回診察時に、口腔内の状況を把握し、VMTCによるケアが適しているかを判断します。
VMTCは全身麻酔を使わないケア方法のため、次のようなケースには適応しない場合があります。
step02
特殊器械を用いて口腔内の歯石、歯垢を除去し、特殊なブラシを用いて歯面を滑らかにします。
step03
必要に応じて歯周ポケット内に薬剤、特殊ジェルを塗布します。
step04
1回15分程度でVMTCは終了します。口腔内の状況により、最初の3-4回は1-2週間おきに実施が必要な場合があります。
step05
次回のVMTCまで、飼い主様によるホームケアを実施してください。
口腔内の状況により、2週間~3か月間隔でのケアが必要になります。
一回の施術時間は、動物の状態により多少の差はありますが、15分程度です。
施術間隔は、症状にもよりますが、2週間~3か月間隔です。
1回の施術費は、症状によっても異なりますが、1回5,000円程度です。必要に応じて、お薬代やケア用品がかかる場合があります。
当院、石野 孝院長は、一般社団法人 日本ペット歯みがき普及協会の理事を担当していて、日本のペットの[歯周病撲滅]に力を注いでいます。
当院では、歯科健診を積極的に導入し、動物に合った歯みがき指導や口腔ケア相談を実施しています。ペットの歯周病治療は抜歯だけではありません。
当院の歯科健診を受診され、[抜歯のいらない歯科治療、予防歯科]をぜひ体験してみてください。
01
02
03
04
05