当院では最新の西洋医学と伝統的な東洋医学を結合し、動物にやさしい治療を実践しています。石野孝院長は麻布大学大学院獣医学研究学科修士課程を修了。中国内モンゴル農業大学にて中国伝統獣医学(鍼灸、漢方)を専攻し、日本人獣医師として初めて中国伝統獣医学を修めました。その後、「中西結合獣医学(ちゅうせいけつごうじゅういがく)」の権威として神奈川県鎌倉市に「かまくらげんき動物病院」を開業。以来、四半世紀以上の長きにわたり、最新の西洋医学と伝統的な東洋医学を融合させた、動物にやさしい治療を実践してきました。
獣医鍼灸学・中獣医学・漢方薬・ペットマッサージの分野における日本のパイオニアでもあります。国際中獣医学校日本校校長、一般社団法人日本ペットマッサージ協会理事長なども兼任、中獣医学の本場である中国、台湾でも教鞭をとっています。
東洋医学では四診といって、獣医師の目や耳、鼻などをフル活用させ、動物の体に現れるサインを東洋医学的に診断します。採血やレントゲンなど、動物に負担がかかる検査は一切しません。
例えば動物の臭いや肉球の状態、脈の状態でその動物の体質や未病などを診断し、漢方薬や経絡・ツボ、食養生などを用いて体質改善をはかります。
耳介の微小循環を特殊なカメラを用いて、血流を観察します。瘀血の状態を調べることができます。
石野院長、相澤副院長の研究で、犬猫の肉球の状態を用いた新しい東洋医学診断法を用いて診察しています。
オゾンガス療法は、国内外で多く用いられている治療法です。
オゾンは、酸素分子に酸素原子が結合して、酸素原子3個のオゾンが誕生します。
強い酸化力を持つものの、短時間で無害な酸素になります。
この強い酸化力を利用して、室内の脱臭、除菌に用いられています。
医療分野においては、体内に入ったオゾンガスは、身体に軽い酸化ストレスを与え、酸化ストレスは血中に入り、薄まりながら速やかに全身に広がっていきます。
これに伴い、免疫細胞などの細胞は適度な刺激を受けて活性化して、免疫力を高めていくというのがオゾン療法です。
多くの方が、オゾンガスは身体に有害だと認識しているかと思います。しかし、適切なガスを体内に注入してもほとんど書はなく、メリットの方が勝っていると考えらますので、安心してご利用いただけます。
中国には、氣鍼療法という鍼灸治療法があります。
鍼療法とは、ツボに空気やガスなどの気体を注入する伝統的な鍼灸療法のひとつです。
氣鍼療法は、伝統的な鍼灸治療に比べツボを刺激する効果に優れ、刺鍼時の痛みも少なく、治療効果も穏やかであるという特徴があります。
また、氣鍼療法は、鍼灸理論に基づき、経絡内の氣血の運行を調整し、動物の生理機能を向上させることができます。
一般に氣鍼療法では、椎間板ヘルニヤ、変形性関節症、認知症や精神疾患などの効果を認めます。さらに、アンチエイジング、皮膚や筋肉の収縮や弛緩を調整する作用もあります。
中国では、氣鍼療法には通常、空気を用いることが多いですが、当院ではオゾンガスを用いて良好な結果を導き出しています。
多くの動物病院においては、オゾンガスを直腸に注入する注腸法を用いています。
もちろん、当院でも注腸法も行いますが、鍼灸治療とオゾン療法を融合させた[新・氣鍼療法]も動物に優しい鍼灸治療として多くの疾患に用いられています。
オゾン鍼療法は、症状にもよりますが、週1回の治療を8回で1クールになります。
その後、病状に応じて継続が必要な場合があります。
オゾン注腸法は、オゾンガスを直腸内に注入する治療法で、直腸内に注入されたオゾンガスは、直腸粘膜に反応して、緩やかな酸化ストレスを誘起し身体全体に広がっていきます。
その結果、身体の免疫細胞を活性化し、免疫を向上させ身体を活性化させて免疫力を高めます。
オゾンガスを含有させたクリームを患部やツボに塗布することで、免疫を刺激して治療効果を促進することができます。
コントロールさせていない甲状腺機能亢進症など以外、ほとんどの疾患について適応になります。
【主な適応症】
椎間板ヘルニア、各種関節炎、腫瘍、アトピー性皮膚炎、各種呼吸器系疾患、循環器系疾患、認知症などの脳神経疾患、各種の内分泌系疾患、各種消化器系疾患、各種泌尿生殖器系疾患など
体質や症状によって異なりますが、1回3,300円~、週1回程度、合計8回を1クールを目安でお考えください。
東洋医学的見地から以下のような体質と症状の起きやすさがチェックできます。
中庸 (ちゅうよう) |
健康な状態 |
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気虚(ききょ) | 疲れやすい、食が細い、皮膚がたるんでいる |
血虚(けっきょ) | 貧血を起こしやすい、肉球がひび割れている |
瘀血(おけつ) | 出血しやすい、皮膚にざらつきやシミがみられる |
気滞(きたい) | 肉球が冷たい、情緒不安定、不眠 |
陰虚(いんきょ) | 四肢にほてりがある、暑がり、痩せ気味 |
陽虚(ようきょ) | 頻尿傾向、虚弱体質、寒がりで冷え性 |
痰湿(たんしつ) | むくみやすい、軟便傾向、肉球に悪臭 |
津液不足 (しんえきふそく) |
肉球が乾燥している、便が硬い、尿量がすくない |