東洋医学Oriental medicine

東・西洋医学を統合した、
動物にやさしい
「中西結合」治療

当院では最新の西洋医学と伝統的な東洋医学を結合し、動物にやさしい治療を実践しています。石野孝院長は麻布大学大学院獣医学研究学科修士課程を修了。中国内モンゴル農業大学にて中国伝統獣医学(鍼灸、漢方)を専攻し、日本人獣医師として初めて中国伝統獣医学を修めました。その後、「中西結合獣医学(ちゅうせいけつごうじゅういがく)」の権威として神奈川県鎌倉市に「かまくらげんき動物病院」を開業。以来、四半世紀以上の長きにわたり、最新の西洋医学と伝統的な東洋医学を融合させた、動物にやさしい治療を実践してきました。
獣医鍼灸学・中獣医学・漢方薬・ペットマッサージの分野における日本のパイオニアでもあります。国際中獣医学校日本校校長、一般社団法人日本ペットマッサージ協会理事長なども兼任、中獣医学の本場である中国、台湾でも教鞭をとっています。

中西結合
(ちゅうせいけつごう)への想い

当院は、湘南の鎌倉に開院以来、四半世紀が経過しました。
25年前の開院当時は、10坪の病院で私一人で診察をしていました。今でも当時からいらっしゃっていた方々が、代々動物を連れて来院してくださることをたいへんうれしく思っております。
当時から一貫して変わらないことは「最新の西洋医学と伝統的な東洋医学を結合し動物に優しい治療を実践しています」ということです。 開院当初は「動物に東洋医学」と訝しがられることもありましたが、犬猫も今では15年以上生きることの出来る時代になり、西洋医学も東洋医学を必要とする時代になってきました。ペットの老齢化には、人間同様に東洋医学が必要な時代になってきています。
当院の診療の基本は、開院当初から一貫して「中西結合(ちゅうせいけつごう)」です。

最新医学と東洋の伝統的医療を熟知している当院だからできること

同じ病気であっても、症状や容態、飼い主さまの考え方などによって、最善の治療法は変わってきます。当院ではこれからも西洋医学と東洋医学を組み合わせて、患者さん一人一人に合った医療を模索していきます。
さらに中獣医学やメディカルアロマテラピーなどの新たな選択肢を加えることで、より充実したホリスティックケア(健康について心身両面全体的な広い視点をもって考え、対処していくこと)をご提供できるものと考えております。

3つのこだわり

結果の見える治療

当院では、結果の見える治療にこだわり続けています。東洋医学での治療や慢性疾患の治療は「結果が見えにくい」と思われがちです。
もちろん東洋医学は魔法ではありませんので、それらの治療には時間がかかる場合もあります。しかし、治療効果がなかなか見えないと、飼い主の方の治療のモチベーションも下がりがちになります。
当院では、治療に先立ち、きちんとした治療計画に基づき、治療効果の判定を行いながら結果の見える治療を心がけております。

治療後のフォロー

当院では、治療後のフォローを大切にしております。例えば、下痢で来院した場合、治療翌日に電話で治療結果をご報告いただくことをお願いしております。そうすることで、治療効果の判定と今後の治療方針を明確にすることができます。
また、私自身も治療効果をデータベース化でき、今後の治療に役立たせることが可能になります。

診療時間外もサポート

東洋医学診療の患者さんも、通常診療の患者さんと同じく診療時間外のサポートを行っています。
普段と様子が違うため不安を感じるような際は、様子を見ずにすぐお電話でご連絡をお願いします。

診療時間外サポートでのお願い
昼休みは時間外専用電話(本院かかりつけの方のみ)にて、対応しています。ご来院の前には、必ずお電話にてご連絡をお願いします。

また、下記のケースでは急患を受け付けることができません。ご注意ください。

  • 当院を始めてご利用される方

  • 過去に当院で治療を受けていたが、現在では他院で診療を受けている方

  • 当院で受けた最後の診療が3年以上前の方

四診(ししん)による東洋医学検診

東洋医学では四診といって、獣医師の目や耳、鼻などをフル活用させ、動物の体に現れるサインを東洋医学的に診断します。採血やレントゲンなど、動物に負担がかかる検査は一切しません。
例えば動物の臭いや肉球の状態、脈の状態でその動物の体質や未病などを診断し、漢方薬や経絡・ツボ、食養生などを用いて体質改善をはかります。

望診(ぼうしん)

動きや表情といったわんちゃんの様子を観察。更に目や舌の色をチェックして、体質を見極めます。
例えば、健康な犬の舌は淡紅色で、濃すぎる場合はストレスを感じている可能性があります。

聞診(ぶんしん)

体臭や呼吸臭などのニオイを嗅ぐことで体調をチェックします。
「疾湿(ちんしつ)」という体質の犬は代謝が悪く、ニオイが強くなる傾向にあります。悪臭がする場合は高脂血症の可能性があります。

切診(せっしん)

脈診:太ももの内側で脈拍を測るとともに、健康状態を確認します。風邪の引き始めなどは、軽く触っただけで脈を強く感じたりします。
腹診:おなかの張りや硬さから病気を診断、胃のあたりに水が溜まっているように感じるときは消化器系の異常が疑われます。

問診(もんしん)

飼い主さんから普段のわんちゃんの様子や症状を聞きます。
生活習慣や食事を具体的に聞くことは、愛犬の体質や症状を特定することにつながります。

CCDカメラを用いた非観血的微小循環観察検査

耳介の微小循環を特殊なカメラを用いて、血流を観察します。瘀血の状態を調べることができます。

新しい四診

石野院長、相澤副院長の研究で、犬猫の肉球の状態を用いた新しい東洋医学診断法を用いて診察しています。

東洋医学的に見立てた、
わんちゃんの体質

東洋医学的見地から以下のような体質と症状の起きやすさがチェックできます。

中庸
(ちゅうよう)
健康な状態
気虚(ききょ) 疲れやすい、食が細い、皮膚がたるんでいる
血虚(けっきょ) 貧血を起こしやすい、肉球がひび割れている
瘀血(おけつ) 出血しやすい、皮膚にざらつきやシミがみられる
気滞(きたい) 肉球が冷たい、情緒不安定、不眠
陰虚(いんきょ) 四肢にほてりがある、暑がり、痩せ気味
陽虚(ようきょ) 頻尿傾向、虚弱体質、寒がりで冷え性
痰湿(たんしつ) むくみやすい、軟便傾向、肉球に悪臭
津液不足
(しんえきふそく)
肉球が乾燥している、便が硬い、尿量がすくない

東洋医学検診後は、
結果報告書を作成します

検診のあとに報告書をお渡しし、その結果をお話いたします。その際に、東洋医学的な体質、未病の有無、養生法などをお伝えいたします。
東洋医学検診の受診料は3,000円(税別)です。 病気ではないが、最近、元気がない、食欲がバラツキがある、皮膚の調子がイマイチ、など、気になる方にはお勧めです。

結果報告書サンプル

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