漢方医療

飲む漢方と塗る漢方

当院の漢方治療の特徴の一つに「飲む漢方」と「塗る漢方」があります。
「飲む漢方」も「塗る漢方」も、中獣医学的な診断方法である四診(望診・問診・切診・聞診)により弁証論治を行なってから、その動物に最適にカスタマイズされた漢方を処方します。

「塗る漢方」について

「塗る漢方」は、漢方の有効成分を抽出し、それを台湾陽明大学の蔡教授チームがバイオテクノロジーの技術を応用し、経皮吸収することを可能にしたものを使用しております。この「塗る漢方オイル」を動物の耳の内側や臍、ツボに塗布して有効成分を体内に吸収させます。
★「飲む漢方」についても人用漢方の代用ではなく、犬猫専用の中成薬を使用していますので、「エキス顆粒や錠剤、粉末で飲ませにくい」ということはありません。

塗る漢方

塗る漢方は、 1.五情 2.五臓 3.症状別の3つのアイテムから構成されています。
五情シリーズと五臓シリーズは中医学の五行論の木火土金水に基づき、五情は怒喜憂悲恐の感情をコントロールし、五臓は肝心脾肺腎と胆小腸胃大腸膀胱をコントロール、症状別はそれぞれの症状を緩和します。
これら3シリーズのアイテムを中獣医学に精通した獣医師が、中獣医学に基づく四診から弁証論治を行い、その動物に最適な漢方を配合し塗る漢方をブレンドして処方します。
ブレンドされた漢方は、動物の状態に基づいて、耳の内側、ツボ、ヘソなどに塗布して体内に経皮吸収されます。

飲む漢方

当院で用いる漢方は、東洋医学の四診から得た情報をもとに、弁証論治により処方を決定します。
また、当院で処方する漢方は、動物専用の中成薬で、動物が服用しやすい剤形になっています。

当院の処方する漢方薬について

漢方薬というと、数種類の薬草を煮詰めてたり煎じたりして飲んだり、最近では人間の病院で処方されるエキス剤をイメージします。 当院で処方する漢方薬のほとんどは動物専用に開発された中成薬と呼ばれる錠剤がメインです。中成薬は飲みにくい漢方薬を西洋薬のように錠剤にしたもので、小型犬や猫でも服用しやすいように工夫されています。犬猫の好きなフレーバーを加え、長期投与しやすいようになっています。

期待される漢方の効能1

漢方薬は、風邪や下痢腹痛などの一般的な症状はもとより、西洋医学では効果が期待しにくいガン、生活習慣病等ばかりではなく、アンチエイジング、ストレスなどの現代病や西洋医学の治療の副作用の軽減にも用いることが可能です。

期待される漢方の効能2

当院では、中獣医学の四診を用い、動物の体質に合わせた漢方を処方しています。漢方はゆっくり効果が発現するから、効いてくるまで時間がかかる?と思っている方も多いと思います。しかし、ある種の疾患に対しては、比較的早期に結果が感じられます。当院では、結果が実感できる治療を目指しています。

塗る漢方の動物への応用ストーリー

塗る漢方の動物への応用には1つのストーリーがあります。
院長は、約30年前中国留学中に、自身で中獣医学を学びながら、現地の若者に日本語教えていました。
その学生の中にウリシャという女性がいて、インターネットもない時代でしたので、その後音信が途絶えてしまいました。人づてに彼女を探しましたが、見つかりませんでした。
ある日、副院長が院長に中医学の専門書を一冊プレゼントしたのですが、その本の著者は雲瑶という内モンゴル出身の中医師でした。雲瑶先生は塗る漢方を用いて、人の病気を治療していました。その時に、漢方薬の飲めないペットに活かしたいと思いました。
すると3年前に突然、ウリシャから電話があり、実は雲瑶先生はウリシャだということがわかりました。
それから雲瑶先生と院長は塗る漢方の動物への応用の研究をし、今では院長が校長を務める国際中獣医学院日本校の中医漢方獣医師養成講座に導入され、新しい漢方治療として獣医師の中でも注目をされるに至ったのです。